遺伝カウンセリング

 TDの児は新生突然変異で発症するので、その母親が次回の妊娠で再度TDの児を持つ可能性は極めて低い(一般頻度と同じ程度)です。遺伝形式としては常染色体優性遺伝疾患ですが、(性腺モザイクという極めてまれで実在が証明されてはいない状態を除き)母親や父親が要因を持っていることはなく、親から遺伝するわけではないのです。  

 TDはの児は呼吸管理をしなければ出生後早期に死亡することが多いため、母親は先天異常で児を失ったことに精神的な動揺をかかえていることが多く、同時に次回妊娠でも同じことが起こるのではないかという不安を抱いている状態ですので、時期をみて適切な遺伝カウンセリングを受けていただくことが必要でしょう。